世界の食料システムに由来する人為的な温室効果ガス(GHG)排出量は全GHGの約3割を占めるとされている。その上、自然資本、すなわち多様な生物やその基盤となる水、土壌などの資源への依存度も高い。世界人口の増加と経済成長に伴い食料の需要・供給の増大が見込まれる中で、環境負荷の低減は、世界の食料システムが直面する最大の課題である。
当社の推計では、この環境変化で2020年から2050年にかけて、主食源(小麦・コメ・イモなど)の需要は約1.2倍、タンパク源(肉・魚・乳など)の需要は約1.4倍に増加する。経済成長に伴い、主食源中心のものから、タンパク源を含むものへと一人あたりの食構成が変化するためだ。
その生産・流通過程でのGHG排出量は約1.4倍、土地利用面積は約1.4倍、淡水利用量は約1.2倍に増加する見通しである(図)※1。牛肉の消費拡大への考慮も不可欠だ。GHG排出および土地利用面積双方へのインパクトは増加量のそれぞれ46%、55%を占め、最も大きい環境負荷要因の一つとなっている。
当社の推計では、この環境変化で2020年から2050年にかけて、主食源(小麦・コメ・イモなど)の需要は約1.2倍、タンパク源(肉・魚・乳など)の需要は約1.4倍に増加する。経済成長に伴い、主食源中心のものから、タンパク源を含むものへと一人あたりの食構成が変化するためだ。
その生産・流通過程でのGHG排出量は約1.4倍、土地利用面積は約1.4倍、淡水利用量は約1.2倍に増加する見通しである(図)※1。牛肉の消費拡大への考慮も不可欠だ。GHG排出および土地利用面積双方へのインパクトは増加量のそれぞれ46%、55%を占め、最も大きい環境負荷要因の一つとなっている。
[図] 食料需要増加に伴う環境負荷の増大(主食源およびタンパク源)