マイクロソフトのMixed RealityデバイスHoloLens2※1を用いたアプリケーション「TechniCapture」が、同社の認定パートナーとしてアプリ開発を行うホロラボより2020年5月に提供開始されました。これは職人技を記録し、初学者の手技の修練に役立つというものです。モーションキャプチャによって手・指の動き、さらにアイトラッキングによって、熟練技能者の視線の動きを3Dデータ化します。初学者が熟練の技と自分の動きとのずれを視覚化することで、熟練技能者と物理的に離れていても手本をなぞるように学習することができます。
図 TechniCaptureのサービスイメージ
従来、高度な技能を身に着けるには、「熟練者を見てまねる」ことが必要とされていました。しかし、仮想空間を活用することで、現実空間では不可能な練習をして学習効率を向上させることが可能になります。例えば東京大学先端科学技術研究センター稲見研究室の「けん玉できた!VR」では、けん玉の玉がゆっくり落ちるような動きをするトレーニングから始まります。まずはゆっくりと身体の動かし方に慣れていきながら、徐々に時間尺度を現実に戻すことにより、上達させるというものです。
熟練技能者が付ききりで教えなくとも、YouTubeなどの解説動画を見ることにより成果が上がることが知られています。同一視野内で3D表示し、見る角度や視野を自由に調整できる、さらに実際に手を動かしながら、繰り返し手本を参照することが可能であれば、学習効果をより一層高めることにつながります。これによって誰でも高度な技能を身に着けることができると期待されます。
熟練技能者が付ききりで教えなくとも、YouTubeなどの解説動画を見ることにより成果が上がることが知られています。同一視野内で3D表示し、見る角度や視野を自由に調整できる、さらに実際に手を動かしながら、繰り返し手本を参照することが可能であれば、学習効果をより一層高めることにつながります。これによって誰でも高度な技能を身に着けることができると期待されます。