2021年のMetaへの社名変更から急激に注目が高まったメタバース。このところネガティブな論調の記事が増えてきたようにも感じられる。ビジネス観点で失敗とされるケースでは、想定ユーザーの設定を誤っていないだろうか。前編となる本稿では、将来にわたるメタバースの利用者の姿を展望する。
※1:直近では、2023年6月6日に開催されたアップルの開発者向けイベント「WWDC23」の中で「Apple Vision Pro」が発表され、再度注目を集めた。
※2:2030年代、メタバースの産業利用が社会課題を解決(ニュースリリース 2022.11.22)
※3:三菱総合研究所、国内のメタバースの認知・利用に関する研究成果を発表(ニュースリリース 2023.3.30)
※4:5,000万人を超えるデイリーアクティブユーザー(DAU)を持つゲーミングプラットフォーム。
※5:大規模多人数同時参加型オンラインRPG。
※6:没入型アクセス:ヘッドマウントディスプレイ(VR-HMD)で体験する方法。
V-Tec/メタバースの活用に向けて 第1回:アクセス方法で変わるメタバース体験(3Xによる行動変容の未来2030 2023.6.16)
※7:イノベーター理論において、アーリーアダプターとアーリーマジョリティーとの間にキャズムと呼ばれる大きな溝があるとされる(キャズム理論)。
※8:『メタバース進化論—仮想現実の荒野に芽吹く「解放」と「創造」の新世界』技術評論社、2022年、バーチャル美少女ねむ著など。