ソサエティ5.0の超スマート社会では、AI・ロボット・IoTなどのデジタル技術が大きな役割を果たす。そんな時代を企業が勝ち抜くには、AIやビッグデータを駆使し、AIにはできない想像力・創造力を発揮してさまざまな課題に取り組む優れた知的労働者(トップ人材)を確保することが不可欠である。そうした中、国内では前例のないスピードで働き手の数が減少し、グローバルにはトップ人材を巡る獲得競争が激しさの一途をたどる。量・質両面で人材難の時代が続く。
一方、若い世代の意識をみると、入社から定年までを一社で勤め上げる「終身雇用」への志向は急速に薄れつつある。上位大学の2019年卒業の就活生を対象とした意識調査※1によれば、会社選びで重視する条件として、「年収」の55.1%に対し、得ることのできる「スキル・経験」は69.2%に及ぶ(図1)。転職を前提としたキャリアパスを想定している学生も過半数を占めている。これらの学生は、大企業に就職し、キャリアパスを企業に委ねるのではなく、自分が理想とするキャリアパスに必要なスキル・経験を得られることを重視する。
つまり、トップ人材予備軍の志向は「就社」から「就業」にシフトしつつある。安定から機会・変化への関心が若手優秀層の間に広まる中で、日本企業はこうした人材から選ばれるための条件を考え直す必要がある。
一方、若い世代の意識をみると、入社から定年までを一社で勤め上げる「終身雇用」への志向は急速に薄れつつある。上位大学の2019年卒業の就活生を対象とした意識調査※1によれば、会社選びで重視する条件として、「年収」の55.1%に対し、得ることのできる「スキル・経験」は69.2%に及ぶ(図1)。転職を前提としたキャリアパスを想定している学生も過半数を占めている。これらの学生は、大企業に就職し、キャリアパスを企業に委ねるのではなく、自分が理想とするキャリアパスに必要なスキル・経験を得られることを重視する。
つまり、トップ人材予備軍の志向は「就社」から「就業」にシフトしつつある。安定から機会・変化への関心が若手優秀層の間に広まる中で、日本企業はこうした人材から選ばれるための条件を考え直す必要がある。