ディン ミン フン
海外事業本部
Career Path
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工学部 社会基盤学科 卒業
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工学系研究科 社会基盤専攻 博士課程 修了
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三菱総研 入社/海外事業研究センターに配属
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科学・安全事業本部
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海外事業本部
現在の仕事内容について教えて下さい。
「ベトナム×重点テーマ」を軸に、事業戦略を策定する
三菱総研は、2023年までの中期経営計画で海外事業を成長事業と位置付け、アジアを重点地域の一つに設定しています。2020年末、ベトナムに駐在員事務所を設立し、ベトナムを起点として東南アジアに根差した事業を展開する計画を立てています。私が所属している海外事業本部は、海外事業戦略やベトナム事業戦略の策定などに関わっています。
その中で私は「ベトナム×重点テーマ」を軸とした提案型の案件開発機能を強化するため、各重点テーマを担う他の事業本部とのさまざまなチーミングを牽引し、同時に現地政府・企業、日本政府・企業を巻き込み、対外的な働きかけも行っています。ベトナム拠点と密接に連携し、言語やネットワークなど自身の現地力を最大限生かしています。具体例として挙げられるのはヘルスケア領域です。現在ベトナムでは公共病院に患者が集中し、思うように診察を受けられない人が大勢います。また、地方においてはそもそも病院の数が少ないという問題もあります。こうした課題と向き合い、外資誘致等を重点テーマとして他本部と連携しながら、ベトナムの関係省庁に対して営業の試行を進めています。
どのようなところに仕事のやりがいや難しさを感じますか。
知識だけでなく、社内外のネットワークも広がる
海外事業本部のミッションは海外の人的ネットワークやノウハウを生かし、他部署の研究員の専門性を組み合わせながら、お客様が抱える問題へのソリューションを探し出すこと。調査結果を分かりやすく報告書にまとめる能力はもちろん、お客様が理解しやすいように説明するコミュニケーション力も習得する必要があります。
また、新たなプロジェクトに携わるたびに、身に付けなければならない知識やノウハウもたくさんあります。加えて新しい課題が見つかるたびに社内外の専門家の協力を仰ぎ、短期間で集中的に勉強して知識を吸収していくことも重要です。簡単にはいかない仕事ばかりですが、プロジェクトを進めていく中で、知識の吸収だけでなく社内外のネットワークも広がっていくため、大きなやりがいを感じます。また、同じようなテーマのプロジェクトでも二度目、三度目と回数を重ねるごとに見えるものや発想の幅が広がっていくのが実感できて、非常に面白味を感じます。
三菱総合研究所に入社を決めた理由は何ですか。
国づくりのノウハウを身に付けられる
大学院の博士課程で受け取っていた奨学金は期限が二年間だったため、最後の一年間をカバーできる制度を探していたところ、三菱総研の「アジア・リサーチフェロー・スカラーシップ制度」の存在を知りました。2010年に誕生した奨学金制度で、ASEAN10カ国とインドからの留学生を対象としており、年に数回開催される三菱総研の研究員との交流会やインターンシップなどにも参加できます。
インターンシップ参加時に携わった案件が、たまたま母国ベトナムの環境関連の調査だったこともあり、三菱総研の仕事に自然と興味が湧きました。インターンシップでは、他にも三菱総研が手がけたプロジェクトの数々を間近に知ることができました。幅広いジャンルを多角的に捉えて分析していくという面白味を実感し、入社を決めました。ここで経験を積むことで、国づくりや経済発展などの構想を描くノウハウも身に付けられるのではないかという期待感もありました。
三菱総合研究所の企業価値を、どのような点で感じますか。
社会の仕組みづくりに貢献できる
三菱総研は官公庁関連の案件を数多く手がけているため、国が成り立つ仕組みや政策などに関わるノウハウを豊富に取り揃えています。その点が三菱総研の強みであり、企業価値でもあると考えています。
そのため広い視野で国や経済、産業を捉え、方針や方向性を決めるためのサポートがしたいという人にとって魅力的な会社だと思います。政策といった大きな枠組みを考え、その実現に必要な人・モノなどの選択肢を探り、適材適所で配置していく。つまり社会の仕組みづくりという、上流に位置するフェーズに携われることが、働く上での大きな醍醐味だと感じています。
今後どのような仕事に挑戦したいですか。
培った知見を、母国に還元したい
三菱総研での海外業務を通じて、日本を含めさまざまな国の成り立つ仕組みを見てきました。社会や経済、産業を発展させるために何をすべきかを知る機会にも恵まれました。こういった知見をベトナムへ還元したいと思っています。
2020年末、三菱総研はベトナムに駐在員事務所を開設し、東南アジア諸国の社会課題解決および日本企業の同エリアにおける競争力向上に貢献すると意思表明しました。同国出身の私にとって大きな意義を持つものであり、この取り組みを牽引する存在になりたいと考えています。そして、それらの取り組みを通じてベトナムのさらなる成長をサポートしていきたいと思っています。
仕事での主な1日の流れを、具体的に教えて下さい。
- 起床して朝食を済ませ、仕事を開始します。子どもが起きるまではメールをチェックします。一日の業務を頭の中で整理し、お客様やプロジェクトメンバーへの連絡から優先的に手を付けます。子どもが起きたら、一旦仕事を中断します。その日の天気や気分によって、愛犬を散歩に連れて行くこともあります。
- 子どもを幼稚園に送り、帰宅次第、仕事を再開します。アジアのプロジェクトが多く、時差の関係で午前中にお客様との打ち合わせが入ることが少ないため、午後から始まる会議資料の作成を行います。
- 近所のスーパーに昼食を買いに行き、自宅でニュースを見ながらランチタイムを過ごします。ついでに夕食のための素材も調達できるのが、在宅勤務の良いところです。
- オンライン会議ツールを用いてプロジェクトチームメンバーやお客様との打ち合わせを行います。重要な会議がある場合は、ネット通販の配達時間をずらしたり、愛犬の鳴き声が入らないように事前に別の部屋に移動させたり、私なりに工夫をしています。
- 幼稚園に子どもを迎えに行きます。帰宅後は夕食を食べます。
- 子どもを寝かせた後は一日の業務整理を行い、積み残しの作業などを確認します。
- 業務整理を終えると、ようやくリラックスの時間。好きな漫画やアニメを30分程度見てから就寝します。
Off Scene
趣味/オフの過ごし方を教えて下さい。
漫画やアニメを見ることが最近のマイブームです。学生時代は映画鑑賞が趣味でしたが、社会人になってからは一本の映画に没頭する時間がつくれず、短時間で楽しめる漫画とアニメにシフトしていきました。他には愛犬を連れて散歩に行ったり、子どもと遊んだりしています。スノーボードも好きで、毎年冬休みには3、4回の頻度でスキー場を訪れます。