※1:ロシアのウクライナ侵攻を受け、ロシアの化石燃料への依存を段階的に解消するために、2022年3月に欧州委員会が概要を公表した計画のこと。再生可能エネルギーの導入加速化やエネルギー供給を多角化する方針が示され、2030年の最終エネルギー消費に占める再生可能エネルギー比率を40%から45%へと引き上げることが提案された。
https://ec.europa.eu/
※2:2022年4月に公表された英国の政策文書。ロシアのウクライナ侵攻などを受け、天然ガスへの依存を低減して国産エネルギーの導入を加速化することなどにより、英国のエネルギー安全保障を強化する方針が示された。
https://www.gov.uk/
※3:洋上風力は着床式と浮体式に分類される。着床式は海底に基礎を固定し、基礎の上に風車を設置する技術で、現在欧州で商用運転されている洋上風力のほぼ全てが着床式である。浮体式は、浮体構造物を係留索・アンカーで海底に固定し、浮体構造物の上に風車を設置する技術で、今後の導入拡大が見込まれている。
※4:Contract for Difference。再生可能エネルギーの売電価格の価格リスクを補完する支援スキーム(差額決済契約)。CfDの基準価格は入札を通じて決定され、基準価格と市場価格との差分を政府が支援することで事業者の価格リスクが補完される。
※5:Marine Spatial Planning。海洋空間において実施される多様な人間活動の空間的分布を分析し配分する政策的プロセスのこと。欧州においては、洋上風力に主眼を置いた海洋空間計画や、洋上風力を含む全関連産業の包括的な海洋空間計画が多数存在する。