今回は、IMD「世界競争力年鑑2019」の国別(63カ国・地域)、小分類項目(20項目)別のデータを用い、国別、項目別にグループを分類することから、日本の競争力向上に向けた指針を得ることを目的とする。2019年調査データ(小分類項目、63カ国・地域)を用いたクラスター分析(ウォード法)を行い、競争力を構成する要素の強み、弱みの傾向から国別分類(図1)、および各競争力項目の順位の類似性にもとづく分類(図2)を行った。
図1 IMD「世界競争力年鑑2019」小分類項目得点データを用いた国別クラスター分類
![図1 IMD「世界競争力年鑑2019」小分類項目得点データを用いた国別クラスター分類](/knowledge/insight/dia6ou000001hqa8-img/mtr20190823_1.png)
注1:樹形図は図の下の方で結合するほど近い関係にあることを意味する。日本の属するクラスターでは、ドイツと英国がより近く、日本はそれに次いで良好と近い関係にあることが分かる。
注2:一定の高さで切ることにより、クラスター数は変わる。例えば300で切ると2クラスターに、100で切ると7クラスターに分類される。
出所:IMD「世界競争力年鑑2019」より三菱総合研究所作成
注2:一定の高さで切ることにより、クラスター数は変わる。例えば300で切ると2クラスターに、100で切ると7クラスターに分類される。
出所:IMD「世界競争力年鑑2019」より三菱総合研究所作成
図2 日本とドイツの小分類項目別順位比較
![図2 日本とドイツの小分類項目別順位比較](/knowledge/insight/dia6ou000001hqa8-img/mtr20190823_2.png)
出所:IMD「世界競争力年鑑2019」より三菱総合研究所作成