IMD(国際経営開発研究所:International Institute for Management Development)が作成する「世界競争力年鑑(World Competitiveness Yearbook)」の2020年版が6月に公表された。今回の連載第1回では、同年鑑に基づき、各国の競争力の現状と推移、日本の競争力の現状を概観する※1。
※1:同年鑑の2019年版の解説は、IMD「世界競争力年鑑2019」からみる日本の競争力 第1回 IMD「世界競争力年鑑2019」の結果概観 参照。
※2:アンケートは2020年3月に行われているため、今回のコロナ禍の影響は一定程度加味されている。
※3:競争力指標を構成する要素のうち3分の1はアンケートである。なお、アンケートは各国の経営層が、自国の状況を評価する(他国については評価しない)形をとる。この問題点については連載の第3回にて詳述する。
※4:なお、個別の構成要素から見た日本の強みと弱みは、連載第2回において詳述する。