![表1 新型コロナの流行の推移|変異株ごとの特徴](/knowledge/column/dia6ou000004jrzi-img/covid19img_20220803-table1.png)
*1:第1波(2020年1月~5月)と第2波(2020年6月~8月)の致死率は有意に異ならないが、り患者の年齢層が低下したため、全体の致死率が低下
*2:第74回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(2022年3月2日)「日本の医療データベースから算出された季節性インフルエンザの重症化率」
https://www.mhlw.go.jp/content/
*3:感染者数は厚生労働省「データからわかる-新型コロナウイルス感染症情報-」を参照
https://covid19.mhlw.go.jp/(閲覧日:2022年6月30日)
*4:第6回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(2020年8月24日)資料4
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/
*5:厚生労働省「データからわかる-新型コロナウイルス感染症情報-」(https://covid19.mhlw.go.jp/)(閲覧日:2022年6月14日)より三菱総合研究所作成。詳細は本コラム表2を参照
*6:「新型コロナウイルスに伴うクラスター発生のリスク因子を解明するための調査研究」
https://www.mhlw.go.jp/content/
*7:厚生労働省厚生科学審議会(2021年1月15日国立感染症研究所提出資料)
*8:第74回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(2022年3月2日)資料3-1②「オミクロン株による新型コロナウイルス感染症と季節性インフルエンザの比較に関する見解」
出所:三菱総合研究所
![図1 新規感染者数(週計)、死亡者数(週計)、致死率(平均)](/knowledge/column/dia6ou000004jrzi-img/covid19img_20220803-figure1.png)
出所:厚生労働省「データからわかる-新型コロナウイルス感染症情報-」(https://covid19.mhlw.go.jp/)およびデジタル庁「ワクチン接種記録システム(VRS)」(オープンデータ)(https://info.vrs.digital.go.jp/
特に2021年の6月下旬にアルファ株から置き換わったデルタ株は、感染力が強くかつ重症化しやすいとされる。高齢者のワクチン接種が当時進んでいたことからも、40歳代~50歳代の重症化率が高く、医療体制をひっ迫させたといわれた。特に同時期(2021年7月)のオリンピック・パラリンピック東京大会開催や、接触機会の増大とも重なり、重症者の増大につながったと指摘されている※1。実際、2021年8月は感染者数が増大し、9月には致死率が高まった。しかし、その後、同時期に進められたワクチン接種率の向上や行動変容とも相まって感染の波は収束した。同時期の感染者の減衰はウイルスの病原性の低下よりも、ワクチン接種による免疫獲得、行動変容(リスクの高い行動の抑制など)によると考えられている※2。
その後、2022年1月から世界的にも大流行したオミクロン株は、総じて軽症で、致死率はインフルエンザに近い低水準となったものの、感染力が強く従来株とは桁違いに感染者数が増大したことで、結果的にはデルタ株の流行期を上回る死亡者数となった。
表2に示す通り、デルタ株は重症化率が高いものの、感染者数は一定数にとどまり、死亡者数は2021年5月~11月の約5カ月間で5,647人であった。一方、オミクロン株(主にBA2)による死亡者は2021年12月下旬~2022年5月の5カ月間で11,194人となった。さらに2022年7月現在は、オミクロン株(BA5)では感染者が爆発的に増加している。
![表2 各変異株発生時の感染者数・死亡者数・致死率](/knowledge/column/dia6ou000004jrzi-img/covid19img_20220803-table2.png)
出所: 厚生労働省「データからわかる-新型コロナウイルス感染症情報-」(https://covid19.mhlw.go.jp/)(閲覧日:2022年7月27日)より三菱総合研究所作成
![表3 新型コロナウイルスに対して効果が確認された治療薬](/knowledge/column/dia6ou000004jrzi-img/covid19img_20220803-table3.png)
注)2022年6月22日、2022年7月20日、経口抗ウイルス薬「ゾコーバ(S-217622)」(塩野義製薬)薬事・食品衛生審議会薬事分科会において審査されたが、継続審議となった。
出所:新型コロナウイルス感染症COVID-19診療の手引き(第8.0版)(https://www.mhlw.go.jp/