マンスリーレビュー

2024年1月号

MRIマンスリーレビュー2024年1月号

2024年の内外経済展望

代表取締役社長 籔田 健二
物価と金利が動き始めた。

わが国の宿痾(しゅくあ)ともいえるデフレからの脱却と体温ある経済への復帰。新たな息吹を感じる新年である。

海外におけるインフレ高進と金融引き締め、円安に伴う輸入物価上昇など、きっかけは決して好ましいものではない。足元の物価高や交易条件の悪化を打ち返して、30年に及ぶ長期低迷から抜け切るには、政府、企業、個人が、これに打ち勝つ成長モデルをどう構築するかが鍵になる。大きな分岐点に向き合う姿勢が、次のステージを決める。

デフレ下では当たり前であったノルムの克服。私たちにその覚悟と備えはあるか。政府には財政規律の回復と民主導経済への環境整備が、企業には先端技術や人的資本への投資拡大と生産性・収益性の強化が、個人にはリスキリングなど自己への投資と資産運用スタンスの変革が求められる。

地球規模では生成AIなどの技術革新、米中摩擦を象徴とする地政学リスク、気温上昇や連続する異常気象など、深まる複雑性と加速化への対応は待ったなしだ。

「100億人・100歳時代」。豊かで持続可能な社会の構築に向け、本年も人の力、地域の力、場の力を活かして、皆さまとともに明るい未来を切り拓いていきたい。
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